三井記念美術館「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ―」展へ行ってきました(2024.10.11)
三井記念美術館
アーティゾン美術館と同じ日に行きました。はしご・・・。
↓アーティゾン美術館へ行った記事
実は三井記念美術館の方がメインで、近くにあるからアーティゾン美術館に寄ったのですよね。
アーティゾン美術館は若者が多かったのに対し、三井記念美術館の方はご年配の方が多かったです。
展示内容にもよるとは思いますが。
なので三井ではわたしは最も若者でした( ̄ー ̄)ニヤリ
美術館によって客層が違うんだなあ。
場所は三越本店のすぐ近くなんですが。
デパートの横と思ってて、「髙島屋」と間違えて迷っていました(;・∀・)
出身地香川県高松市には、大きいデパートは三越しかないので迷わないんですよ( ー`дー´)キリッ
道路元標複製。
日本橋のたもとに道路の0地点の印があります。
(プライバシー保護のため消しゴム機能で一部消しています)
三越本店。ライオン2頭。
三井本館。
柱はやっぱりコリント式。
この7階に美術館がありますが。
入り口はお隣の日本橋三井タワーにあります。
隣のビルから入って、階段を少し上がり、左に曲がります。
マンダリンホテルが入っています。
・・・あ、このビル、隣の三井本館と合わせて大きい柱を作っているな(*゚0゚*)スゴー
ででん!
三井本館エレベーター。
ゴージャス!
中もピカピカでした✨
上の、今何階に来ているかの印もアナログ!!(;゚Д゚)
萌えるわああ~!
トイレもレトロで、個室のドアはヨーロッパによくある上下がかなり空いていて、大事な部分だけ隠すドアでした。
トイレの壁が大理石。
アンモナイトがいないか見ていました。
小さいなんとか虫(たぶん)の化石は見つけた気がします。
厳重な扉発見。
書庫の扉だったそうで。
グリスを塗っているので触らないでくださいと書いてあったので、今でもメンテナンスしているのですね。
美術館内部は、静嘉堂がきらびやかでラグジュアリーなのに対し、三井は荘厳でエレガント。
(引用:三井記念美術館HP)
中は撮影NGでしたので、HPより引用。
照明を落としています。
当時のままな感じ(たぶん)なので、カーテンやドアも見所。
使われてないけど暖炉もありますよ!
↓静嘉堂の記事
(引用:三井記念美術館)
美術館の中に国宝茶室「如庵」が再現されています。
わたしは茶道は分かりませんが、見所の一つですね。
バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰
さあさあ、やっと本題。
なぜ見に行ったか。
それは「バーミヤン大仏」と書いてあったからです。
あと「ガンダーラ」に反応(西遊記好き)。
バーミヤン大仏と言えば、崖に彫られた巨大石仏で、タリバンにより爆破されました。
なのでバーミヤン大仏がやってくるわけではないのですが(大きすぎてそもそも無理だ)、何かしらバーミヤンぽい雰囲気があるのでは?と期待したのです。
結局バーミヤン大仏がいた壁画の描き起こし図が東京発公開で、その再現図がメインだったわけですが。
(フライヤーより引用、バーミヤン東大仏龕天井壁画 描き起こし図)
地味。
学術的にはすごいみたいなんですよ。
例えれば小〇方さんの研究ノートが発見されたくらいのインパクト。
しかし、バーミヤンぽさを期待していたのでちょっとがっかり。
石仏の何分の一かの再現とか、在りし日のでっかい写真とか見たかったなあ。
(小さい写真は美術館入り口にあったかも)
どうも、壁画には「太陽神」と「弥勒」が描かれていたらしく、そこから「太陽神」と「弥勒菩薩」にスポットを当てた展示にしたようです。
また、バーミヤン大仏は2体あり、東大仏は玄奘三蔵の記述から釈迦如来ですが、西大仏は最近弥勒仏じゃないかと言われているそうです。
なんというか、仏教になじんでないとテーマがよく分からないです。
・・・あ、だからご年配の方が多かったのか!φ(・ω・`)ナルホド
次のお目当てはこちら。
教科書でよく見た、玄奘三蔵像。
( ^ω^)・・・パネルやった・・・。
パンフレットに小さく(展示:9/14-9/27)。
(つд⊂)エーン
知らんかったわー。
東京国立博物館蔵なので、いつか見られるかな。
玄奘三蔵の立体像もありました。
だいたいどの作品も若々しく、イケメンだったというのはもしかしたら本当かも?
今回わたしが一番見たかったのはこちら。
弥勒菩薩交脚像(2-3世紀)。
人間と同じくらいの大きさかと思ったら、小さかったです。
でも、
かっけええ!(;゚Д゚)
これを見たときにギリシャ神話のアポロンぽいなと思ったのです。
そしたらですね、古代ギリシャの影響はインドや周辺にもあり、けっこうギリシャっぽい石像やコインが作られていたようです。
うおおお、ギリシャ神話好きとしてはビンゴ過ぎて嬉しい(⌒∇⌒)
ときどきアポロンがちょっとどうかしているのではないかと思う髪型をしていますが、この弥勒菩薩もちょっとアレな髪型ではありますね。
どうやらギリシャの若者の髪型だったらしいです(平山郁夫シルクロード美術館HPより)。
アポロンの絵(シャルル・メリエ)
たいていの弥勒菩薩像は優しそうなので、長らく女性なのかな?と思っていましたが。
髭が生えているので男性なんですかね。
調べてみると仏様は性別を超越しているとか。
そういや、ドラマ「西遊記」でも釈迦如来(高峰三枝子)を女性が演じていました。
で、弥勒菩薩ってよく聞くけど、どんな存在なのでしょうか。
ながらく仏教の影響が色濃い国に住んでいた割には知りません( ー`дー´)キリッ
菩薩は、かなり悟りを開くのに近くなっているけどもうちょっと修行が必要な地位だそうで。
悟りを開いたら如来に昇格できます( ー`дー´)キリッ
(仏ランク図。ただし何尊(何名)いらっしゃるかは分からないので、ピラミッド型ではないかもしれない。天部:弁才天など)
弥勒菩薩はゴータマの入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済するとされる
(引用:Wikipedia、(ゴータマ:釈迦))
AIによると、令和4年は入滅後2565年目だそうで。
なので、弥勒菩薩はまだまだまだまだ修行中(つд⊂)エーン
ちなみに兜率天(とそつてん)というところにいらっしゃるので、ふだん地球のその辺をうろうろされてないようです。
ただ、超能力的な何かで仏像に意志は宿っているかもしれませんね。
あえて悟りを開かず、我々の近くにいてくれる菩薩さまもいるとか・・・?
弥勒「菩薩」像が多いのは、現在も修行中だからなんですね。
未来に悟りを開いた姿の珍しい弥勒「如来」像もありました。
意外にみどころでは。
この仏像は腕が失われていますが、弥勒菩薩のアイコンは「水」だそうで、仏像や仏画鑑賞するときに水瓶を持ってないか探してみてね!(持ってないこともあり)
ギリシャ神話の太陽神ヘリオス→インドあたりでミスラやミトラ神→弥勒菩薩
と影響していったのではというお話だったと思います(うろ覚え)。
影響しただけで、もちろん同じ神様ではありません。
ギリシャ神話の神は自然の化身であるため、あんまり人間を救ったりしません。
奉献小塔 2-3世紀
小さい塔がなぜか茶室に飾られてました。
・・・ナンデ?
ミュージアムショップ
ミュージアムショップはありますが、かなり小さいです。
今回の展覧会特集はなく、図録くらいだったかと思います。
ただ、置いてあるものはセンスがよかったので、一見の価値あり。
ミュージアムカフェはありませんでした。
え?
帰りにバーミヤン寄らなかったのって?
アーティゾン美術館カフェに行っちゃったのよ(つд⊂)エーン
まとめ
今回の展示は仏像メインということで、仏教を知らないとなかなか難易度が高いと思いました。
今後のためにももったいないおばけ信者とはいえ、仏教の仕組みをある程度知っておいた方がいいなと思った展覧会でした(;´д`)トホホ
そして、あと何回転生したら弥勒菩薩(そのころは弥勒如来かな)にお会いできるんでしょうか・・・。
地球が太陽に飲み込まれるのは約50億年後。
小説「〇億回転生したら弥勒如来様が降臨されたが、世界も無くなっていた話」
入り口のビルに千疋屋が入っているので、フルーツパーラーへ寄って、三越でお買い物するとよいと思います。
なお、わたしはフルーツパーラーの入り口が分からなかったので、警備員さんや一階の千疋屋のスタッフに聞くといいと思います。
↓三井記念美術館HP
ではではご覧いただきありがとうございました。
後日追記
↓バーミヤン、行ってきたよ(๑❛︎ڡ❛︎๑)☆︎