たぬちゃんの怠惰な日常

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全日型通信制高校ってどんなところ? 1年前期修了 

 

息子が全日型通信制高校に入学し、前期が終わりました。

だいぶ分かってきたので、もしかしたら受験や転校するかもという方のためにいったんまとめておきます。

 

なお、学校によりかなり個性がありますので、受験する方は必ず何校か見学に行ってくださいね。

 

 

全日型通信制高校とは

 通信制高校の概念を変えたもので、毎日通うことを前提とした学校です。

学校により通う日数は異なりますが、週5と週3が多いと思います。

うちの子は週5行っており、いわゆる一般的な高校生と見た目や生活は変わりません。

制服もあります。

 

今までの通信制高校は基本的に家で勉強して課題を提出し、「スクーリング」と言われる絶対に学校に行かないといけない日だけ学校に行きます。

でも、実は「最低登校日数」は決められていても「最高登校日数」は決められてないんですね。

これを利用して、毎日学校に来れるなら来ればいいじゃんということで全日型通信制高校ができたのです(たぶん)。

 

最近は人気があり、転校希望者はすぐに入れないこともありますが、たいていは偏差値で切っていないので、空きがあれば入ることができます(面接は重視される)。

 

どんな子が来ているの?

 全日型通信制高校はもともと、中学の時に不登校だった子のためにできた(と思う)のですが、最近はいろんな子が来ています。

・中高一貫校で成績不振の子(うちの子、いわゆる肩たたきされた子)

・中高一貫校でなじめなかった子(受験に間に合わなかった)

・オリンピックを目指している子

・甲子園に行きたい子(野球が強い通信制高校もあり)

・e-スポーツを本格的にやりたい子(e-スポーツ科ができてきています)

・海外留学を思い切りしたい子(海外の学校や研修を受ければ登校したことになる仕組みだと思います)

 

転校してくる子は不登校や留年しそうな子以外に、

・スポーツ推薦で有名校に入学したけどケガでやめざるを得なくなった子

・他の全日型通信制高校から転校する子

もいます。

 

東大など難しい大学を目指すため学校を必要最低限にしたい子、芸能活動をしている子は、全日型ではなく家で勉強する一般的な通信制に行っている印象です。

 

つまりおとなしい子から屈強な女子までいろんな子がいるのでどんな子でも浮かないと思います。

(私立で、「魁!!男塾」のような特別な学校以外にはいかにも不良やヤンキー的見た目の子はいないです)

息子の学校はイスラム圏出身ぽい子もいます。

転校生も珍しくないので大丈夫。

 

やっぱりやめる子多い?

 たしかにもともと不登校だった子が多いため、いろんな要因でまた通えなくなることはあります。

息子の学校で、だいたい80人前後(うろ覚え)で3人くらい見かけなくなったとのこと。

でも、今まで不登校だったことを考えると意外に通っている率は高いのでは?と思います。

 

学校によりますが、全日型コースと一般的な通信制コースを選べます。

なので、不登校だった子は念のため、全日型だけでなく一般的な通信制コースもある学校がいいでしょう。

「アバター登校」を認めている学校もあります。

 

たいてい一年ごとにコース変更をできますが、半年ごとにできる学校もあります。

不安な方は相談会で登校できなくなった時のフォロー体制を聞いておくといいです。

 

リア充できる?

 できません( ー`дー´)キリッ

え?

できません( ー`дー´)キリッ

 

部活は一応ありますが、小規模です。

よっぽど力を入れている学校は別ですが。

まず人数が少ない(;・∀・)

でも、がんばれば活性化できるかもです。

 

ということで、人数が少ないうえ部活も活発でないのでお付き合いする確率は他の学校より少ないのでは?と思います。

文化祭も小規模ですしね。

リア充したいなら一般的な大きい全日制高校へ行きましょう。

 

ただ、首都圏は主要駅の周りにたくさんの全日型通信制高校があるので、他の学校の子をナンパすればもしかしたらリア充できるかもしれません(校則は守りましょう)。

 

設備

 学食はありません。

学校によりますが、注文弁当があります。

 

図書室はありませんが、電子書籍を借りたい放題です(学校による)。

もちろん、お金は教材で取られています。

うちの子は…一冊も借りてませぬ…(TдT)

 

休みが多い

 心身の負担を軽減するためなのか、休みが多いです。

そもそも私立高校なのに土曜が休み(;・∀・)

4月はずっと午後休みでした。

夏休みもあったのに、今週は前期修了のため秋休みですよ…。

 

偏差値は低いの?

 これは親御さんが気にするかと思います。

学力を重視しない入試で、いろんな子が来ているので、理論的には30-70にほぼ収まります。

ただ、何かしら挫折した経験がある子がほとんどなので、勉強に穴があったり、追いついてなかったりはしています。

 

なので、たいていの全日型通信制高校では中学校のおさらいをしてくれます。

 

実際の学力はどうかというと。

この間の進研模試で息子の学校のおおよその傾向を解析しました。

・数学は全国よりけっこう落ちる。

・英語は全国と同等

・国語は全国より高め

でした。

 

つまり息子の学校は数学が苦手だけど、文系は得意みたい。

そして3教科合計は全国の分布と同じくらいです。

 

なので、中学校の延長であると考えるといいかと思います。

賢い子とそうでない子の差が大きい。

 

大学進学は?

 大学進学は「進学コース」があれば、私立文系大学には一応行けそうですが。

なんせ人数が少ないので「基本」しか教えてくれません。

 

息子の学校は高2からの社会の選択は「日本史」だけです。

おそらく理科は物理、地学はないと思います。

進路が様々なので対応ができないのですね。

国立や私立理系に行きたい子は早めの対策が必要です。

 

なのでたいていの子は予備校が必須になります。

1,2年生は全日型に通い、3年は完全な通信制にして予備校に通いまくるというのも一つの手です。

予備校を利用して、本人の頑張り次第です。

 

学校の上に系列予備校があり、授業料が40万円くらい免除という学校もあります。

 

卒業できる?

 全日型通信制高校の一番の売りが、「卒業できる」こと。

ちゃんと課題を提出し、ある程度試験の点数を取れば卒業できます(スクーリングは絶対行かねばなりません)。

課題の内容は簡単です。

 

「卒業」と「その他」をはっきり分けているのが特徴です。

卒業に必要な単位は国で決められている最低限をし、大学受験したい子は勉強を上乗せ、英語コースの子は午後から英語漬け、スポーツしたい子は午後からスポーツとそれぞれ違うことをします。

 

卒業がほぼ確約されている、というのは魅力的です。

 

気を付けること

 スクーリングをはじめ、「絶対に行かないといけない場所」を相談会で確認しておきましょう。

本校で行うことが多く、屋久島の学校もあります。

飛行機が怖い子は行けませんし、渡航費も高いと思います。

 

転校する時は、単位の関係で卒業がずれてしまうことがあるので、少しでも転校する可能性があるなら、早めに相談しておきましょう。

タイミングが大事です。

 

できれば本人も聞いておいたほうがいいですが、難しいなら保護者だけでも早めに相談を。

面談も電話したらたいていすぐできます。

 

息子の学校は、スクーリングが日によって午後開始のことがあります。

自分で起きられない子で保護者が仕事で起こせないと困ります。

うちは起きられませんが、親がいない日はなんとか起きて行っています(;・∀・)

 

また、体育館がないので体育の日は近隣の体育館や施設を借りてやっています。

その日は少し早めに行かなければいけません。

これも学校によります。

なお、息子の学校は体育のあとはマクドや弁当を買って学校に帰ってもいいという謎のルールがあるそうです。

 

最後に

 以上は主に東京近辺の学校です。

地方だと週5登校はない地域もあります。

もし「今の学校を続けられないかも」と思うことが少しでもあるなら、早めに調べておくことをお勧めします。

 

あ、資料請求したら営業電話はかかってきます。

忙しいのでかけないでくださいといえば、控えると思います。

 

ではでは、参考になれば嬉しいです。